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INFO 同軸の防犯カメラ|CVBS・AHD・TVI・CVI・SDIの確認方法

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防犯カメラの配線には大きく分けて二つの種類があります。同軸ケーブルを使うものと、LANケーブルを使うものです。同軸であればアナログのカメラ、LANケーブルであればIPカメラ、というのがおおよその見当になります。この二つの違いについては別の記事で整理しています。


・アナログカメラとIPカメラの違い|今ある設備はどちらかから考える


この記事では、同軸ケーブルを使う側に絞ります。同軸のカメラにはもう一段の分かれ目があります。映像を送る方式が複数あり、カメラと録画機で方式が合っていないと、映像が出ません。そして厄介なことにこの方式は見た目では分かりません。ケーブルもコネクタも同じだからです。既存の設備に1台だけカメラを足したい、故障した1台を交換したい。そうした場面で、この点が問題になります。


■ 同軸で使われている方式

同軸ケーブルで映像を送る方式にはいくつかの種類があります。名称は略語で表記されることが多いため、それぞれ何を指すのかを整理します。


【CVBS】

Composite Video Baseband Signalの略です。コンポジット映像信号と呼ばれることもあります。古くから使われてきた標準画質の方式で、映像の明るさと色の情報を一つの信号にまとめて送ります。画素数でいえば数十万画素程度です。人がいることは分かっても、顔の判別は難しいという水準になります。現在も、録画機の映像出力端子の名称として目にすることがあります。設置から年数が経った設備では、この方式が使われている場合があります。


【AHD】

Analog High Definitionの略です。同軸ケーブルをそのまま使いながら、高解像度の映像を送れるようにした方式です。CVBSより後に登場し、100万画素を超える解像度に対応しています。既存の同軸配線を活かして画質を上げられるため、配線の引き直しが難しい現場で選ばれてきました。


【TVI】

High Definition Transport Video Interfaceの略で、HD-TVIと表記されることもあります。AHDと同様に、同軸ケーブルで高解像度の映像を送る方式です。複数のメーカーがこの方式を採用した製品を出しています。なお、この方式を採用した製品には、メーカーが独自の製品ライン名を付けている場合があります。そうした名称はその会社の製品群を指すものであって、方式そのものの名前ではありません。仕様表を見る際は、この区別が必要になります。


【CVI】

High Definition Composite Video Interfaceの略で、HDCVIと表記されることもあります。こちらも同軸ケーブルで高解像度の映像を送る方式です。AHD、TVIとは別に開発されたもので、信号の送り方が異なります。


【AHD・TVI・CVIに互換性はありません】

この三つはいずれも同軸ケーブルで高解像度の映像を送るという目的は同じです。しかし、それぞれ別に開発された方式であり、互換性はありません。同じ同軸ケーブル、同じコネクタを使っていても、カメラと録画機で方式が異なれば映像は出ません。


【SDI系の方式もあります】

このほかに、SDI系と呼ばれる方式があります。Serial Digital Interfaceの略で、放送分野で使われてきた規格を監視用途に応用したものです。上記の方式とは系統が異なり、映像をデジタル信号のまま送ります。派生した規格もいくつかあり、国内でも流通していますが、取り扱うメーカーは限られます。


なお、この記事で以降に述べる確認方法は、CVBS、AHD、TVI、CVIを対象としたものです。SDI系の機器については、確認の方法が異なります。


■ 方式は見た目では分かりません

ここが実務上の問題です。同軸ケーブルは、どの方式でも同じものを使います。コネクタも同じです。カメラの外観からも分かりません。現場でケーブルを見ても、録画機の背面を見ても、方式までは特定できないということです。


【型番だけでも決まらない場合があります】

さらに、型番から方式を断定できないことがあります。メーカーの技術情報によると、多くのアナログカメラが複数の方式に対応しており、カメラ本体またはケーブル部分にあるボタンの長押しなどで、出力する方式を切り替えられるとされています。切り替えの操作方法や、どの方式が初期設定になっているかは機種により異なります。


つまり、同じ型番のカメラでも、設定によって出力している方式が異なる可能性があります。過去に誰かが切り替えていれば、カタログ上の初期設定とは違う状態になっています。なお、この切り替え機能があるかどうかも機種によります。


■ 機器側から確認する方法

見た目で分からない以上、機器側から調べることになります。


【録画機の設定画面】

複数の方式に対応した録画機には、信号入力の種類を設定する項目があります。チャンネルごとにどの方式を受けるかを指定する画面です。現在どの設定になっているかを見れば、その録画機が何を前提にしているかが分かります。項目の名称や画面の構成は機種により異なります。


【カメラ側の切り替えボタン】

カメラ本体またはケーブル部分にボタンがある機種では、そこから方式を変更できます。ただし、押すごとに設定が切り替わるため、現在の状態を確認する目的では使えません。録画機側の映像を見ながら操作することになります。


【同軸を通じてカメラの設定を開く】

もう一つ、実務で使われる方法があります。同軸ケーブルを通じて、録画機側からカメラの設定メニューを開く仕組みです。対応している機種では、録画機の操作画面からカメラのメニューを呼び出し、設定を変更できます。カメラのところまで戻らずに、録画機の前で確認と変更ができるということです。高所に設置されたカメラの場合、この違いは大きくなります。

ただし、この操作に対応しているかどうかは機種によります。


■ 方式が合わないとどうなるか

カメラと録画機で方式が一致していない場合、そのチャンネルには映像が表示されません。接続しているのに映らない場合、原因はいくつか考えられます。ケーブルの断線や接続の不良、カメラ本体の故障、電源の問題。そして、方式の設定が合っていないという可能性です。


配線や機器の状態に問題が見当たらない場合、設定を確認することになります。録画機側で受ける方式の設定と、カメラ側が出力している方式が一致しているかどうかです。


【解像度の対応範囲も確認します】

方式が合っていても、映らない場合があります。録画機には受けられる解像度の上限があります。カメラ側の出力がその上限を超えていると、そのチャンネルは映りません。この場合、カメラ側の解像度設定を下げることで解決する場合があります。前述の同軸経由のメニューから操作できる機種であれば、録画機の前で変更できます。つまり、確認すべきなのは方式だけではないということです。その方式で、どの解像度まで受けられるか。この組み合わせで決まります。


■ 複数の方式に対応した録画機があります

ここまで制約を並べましたが、現行の機器には対応があります。複数の方式を受けられる録画機が流通しています。チャンネルごとに、どの方式を受けるかを設定できる構成です。既存のカメラを残しながら、一部だけを新しい機種に置き換える、といった進め方も可能になります。


【ただし、すべてが同じ条件ではありません】

複数方式に対応していても、方式ごとに受けられる解像度の上限が異なる場合があります。ある方式では対応していても、別の方式では上限が低い、ということが起こり得ます。仕様を確認する際は、対応している方式の名称だけでなく、その方式ごとの条件まで見ることになります。


なお、仕様表の表記にも注意が必要です。対応する方式を示す際、メーカーによっては方式名ではなく、自社の製品ライン名を用いている場合があります。見慣れない名称が並んでいる場合は、それが方式を指すのか、製品ラインを指すのかを確認することになります。


【IPカメラとの混在について】

録画機によってはアナログのチャンネルをIPカメラ用に切り替えられるものもあります。ただし、IPカメラ用に切り替えたチャンネルのBNC端子は、映像を出力しなくなります。アナログカメラを接続しても映りません。この点は、設定を変更する前に把握しておく必要があります。


【給電を伴う場合の注意】

同軸ケーブルで給電を行う機種を使う場合、注意すべき点があります。対応するカメラ以外を接続する場合、給電機能をオフにする必要があります。これを行わないと、カメラまたは録画機に回復できない損傷を与える可能性があるとされています。

方式が合うかどうかとは別に、給電の対応も確認が必要だということです。


■ おわりに

同軸ケーブルの防犯カメラでは、ケーブルが同じでも映像を送る方式が複数あります。見た目では判別できず、型番だけでも決まらない場合があります。ただし、確認する方法はあります。録画機の設定画面で、現在どの方式を受ける設定になっているかを見る。カメラ側に切り替えのボタンがあるかを確認する。同軸を通じて、録画機の前からカメラの設定を開く。これらで、現状を把握できます。


確認できるようになると、検討の幅が広がります。既存の設備に1台だけ追加できるのか。故障した機器を、同じ方式のもので置き換えられるのか。複数方式に対応した録画機に替えることで、段階的に更新していけるのか。配線を引き直さずに進められる範囲が見えてきます。


もちろん、方式が合っていればそれで済むというものではありません。解像度の対応範囲や給電の条件など、確認すべき点は他にもあります。難しいのは、調べること自体ではなく、既存の設備をどこまで活かすかを決めることです。全体を入れ替えるのか、一部だけ更新するのか。方針によって、必要な確認の範囲も変わります。


株式会社ジェイセキュリティでは、防犯設備士が現地の状況をうかがったうえで、既存設備を踏まえた構成をご提案しております。

「1台だけ追加したい」「同じものが手に入るか分からない」といった段階からでも構いません。お気軽にお問い合わせください。



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※記載の内容は一般的な整理です。対応している方式、設定の手順、操作できる範囲は機種により異なります。個別にご確認ください。

※設定画面の名称、項目の位置、操作手順は、機種およびファームウェアのバージョンにより異なります。

※方式ごとに対応する解像度の上限は、機器の仕様により異なります。導入前に個別にご確認ください。

※同軸ケーブルによる給電に対応しているかどうかは機種により異なります。対応していない機器を接続する場合の取り扱いについては、各機器の説明書をご確認ください。

※既存設備の判別方法は目安です。正確な確認は、型番の照合または設置業者・販売店へのお問い合わせをお願いいたします。




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