INFO アナログカメラとIPカメラの違い|今ある設備はどちらかから考える
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防犯カメラには、大きく分けて「アナログカメラ」と「IPカメラ(ネットワークカメラ)」の2種類があります。
これから新規に導入する場合はもちろんですが、既存のカメラを入れ替える場合にも、この違いを知っておくと検討がスムーズになります。今ある設備がどちらの方式かによって、配線をそのまま流用できるかどうかが変わってくるためです。
この記事では、まず手元の設備がどちらかを確認する方法から始め、それぞれの特徴と選び方を整理します。
■ まず、今の設備がどちらか確認する
入れ替えを検討されている場合、最初に確認したいのが現在の方式です。次の3点から、おおよその見当がつきます。
【1】ケーブルの見た目
カメラから伸びているケーブルを確認してください。
・同軸ケーブル:やや太めの丸いケーブル。先端が金属製のコネクタ(BNC)で、差し込んで回すと固定される構造になっていることが多い
・LANケーブル:パソコンやルーターで使うものと同じ。先端は爪のある樹脂製コネクタ(RJ45)
同軸ケーブルであればアナログ、LANケーブルであればIPの可能性が高いといえます。
【2】録画機の名称と背面
録画機の本体や取扱説明書に、次のような表記があるはずです。
・DVR(デジタルビデオレコーダー):アナログカメラ向け
・NVR(ネットワークビデオレコーダー):IPカメラ向け
背面を見ると、DVRには丸い端子(BNC)がカメラの台数分並んでいます。NVRの場合はLANポートが並んでいるか、ネットワーク接続用のポートが1つあるだけの構成になります。
【3】機器の型番
カメラや録画機の側面・底面に貼られたラベルに型番が記載されています。この型番をメーカーのサイトで検索すると、方式や仕様を確認できます。型番が読み取れない、あるいは検索しても情報が出てこない場合は、設置業者や販売店にお問い合わせいただくのが確実です。なお、ケーブルが天井裏や配管の中を通っていて確認できないケースもあります。その場合は録画機側から判断するのが現実的です。
■ アナログといっても一つではない
ここで注意しておきたいのが、アナログカメラにも世代の違いがあるという点です。
古い時代のアナログカメラは、いわゆる標準画質のもので、画素数でいえば数十万画素程度でした。人がいることは分かっても、顔の判別は難しいという水準です。
その後、同軸ケーブルを使いながら高解像度の映像を伝送できる方式が登場しました。AHD、TVI、CVIといった名称のものがこれにあたります。これらは100万画素を超える解像度に対応しており、現在では400万画素、800万画素クラスの製品も流通しています。
つまり「アナログだから画質が悪い」とは限りません。導入時期によって、同じアナログでも中身は大きく異なります。正確なところは、機器の型番から確認する必要があります。
この違いは、入れ替えを検討する際に効いてきます。既存が高解像度対応のアナログ方式であれば、カメラと録画機の交換だけで画質を改善できる場合があるためです。
■ 方式による違い
それぞれの特徴を整理します。
【配線について】
同軸ケーブルは、比較的長い距離を1本で引くことができます。一方、途中で分岐させることが難しいという性質があります。カメラごとに録画機まで1本ずつ引く形になります。
LANケーブルは1本あたりの配線距離に制限がありますが、途中にスイッチングハブを設けることで距離を延ばしたり、そこから複数方向へ分けたりできます。フロアごとに複数台を設置するような場合、配線の総本数を減らせることがあります。
どちらが有利かは建物の構造と設置台数によって変わります。1か所に集中して設置するのか、複数のフロアに分散させるのかで、結論は変わってきます。
【費用について】
一般的には、機器そのものの価格はアナログのほうが抑えられる傾向があります。
工事費については、一概には言えません。配線作業にかかる手間は方式によって大きく変わるものではなく、現場の状況次第です。配線本数を減らせることで安くなる場合もあれば、中継機器が必要になって差がなくなる場合もあります。
そのため「どちらが安いか」は、現地を確認したうえでないと判断できないというのが実際のところです。
【トラブル時の対応】
アナログの場合、構成が単純なため、映像が映らない原因の切り分けが比較的しやすいといえます。
IPの場合はネットワーク経由で通信するため、カメラ側の問題なのか、ネットワーク機器の問題なのか、設定の問題なのかを見極める必要があります。ネットワークの知識が求められる場面が出てきます。
【機能について】
AI解析機能を備えた製品は、IPカメラのほうが選択肢が豊富です。特定の機能をご希望の場合は、対応可否を個別にご確認ください。
■ 両方を組み合わせるという選択肢
アナログかIPかは、必ずしも二者択一ではありません。
既存の同軸ケーブルを敷設したまま、その配線を利用してIPカメラの信号を伝送する仕組みも存在します。配線をすべて引き直すのが難しい建物では、こうした構成が検討されることがあります。
また、一部のエリアだけを先にIP化し、残りは既存のまま運用するといった段階的な進め方もあります。
ただし、こうした構成が使えるかどうかは、既存配線の状態、建物の構造、必要な台数などによって変わります。実現可能かどうかは現地を確認したうえでの判断になりますので、検討される際はご相談ください。
■ どちらを選ぶかの考え方
新規に導入する場合と、入れ替えの場合とで考え方が変わります。
【新規に導入する場合】
配線を新たに引くことになるため、方式の選択は比較的自由です。設置台数、建物の構造、必要な機能から検討することになります。将来的な増設の可能性も含めて考えておくと、後々の手戻りが少なくなります。
【入れ替えの場合】
既存の配線をどこまで活かせるかが大きな判断材料になります。
・既存が高解像度対応のアナログ方式で、画質に大きな不満がない場合
→ 同じ方式で機器を更新することで、費用を抑えられる可能性があります
・古い標準画質の設備で、画質を大きく改善したい場合
→ 方式の変更も含めた検討が必要になります
・AI機能など、新しい機能を使いたい場合
→ IPカメラを含めた構成を検討することになります
いずれの場合も、まずは現在の設備の状態を確認するところからです。
アナログとIPは、どちらが優れているという単純な話ではありません。建物の構造、設置台数、必要な機能、既存設備の状態によって、適した方式は変わります。
特に入れ替えの場合、既存の配線を活かせるかどうかで費用が大きく変わることがあります。「古いから全部やり直し」と考える前に、現状を確認してみる価値はあるかと思われます。
株式会社ジェイセキュリティでは、アナログ・IPどちらの方式も取り扱っております。現地調査のうえ、ご予算と目的に合わせた構成をご提案いたします。入れ替えをご検討の際は、お気軽にご相談ください。
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