AIクマ検知ソリューションのご紹介|HIKVISION AI Open Platform(AIOP)
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深刻化する野生動物の出没被害に対し、HIKVISIONのAIプラットフォーム「AI Open Platform(AIOP)」を活用したクマ検知ソリューションをご案内します。専用の分析サーバーを用意せず、対応カメラ単体でクマを検知し、スマートフォンやレコーダーへリアルタイムに通知できる構成です。
■ 記録的な水準となったクマ被害
環境省の速報値によると、2025年度(令和7年度)のクマによる人身被害は238人、うち死亡13人と、いずれも過去最多を記録しました。これまで最多だった2023年度(被害219人・死亡6人)を大きく上回っています。
出没件数も、北海道と九州・沖縄を除いた集計で5万801件に達し、2023年度の2万4348件から倍増しました。都道府県別では秋田県が最多で、岩手・宮城・新潟・青森・山形と続きます。人身被害では東北6県が計158人と全体の6割超を占めました。
被害は山間部にとどまりません。市街地や住宅街、駅前の公衆トイレなど、人の生活圏での出没が相次いでおり、各地で「クマ出没特別警報」が発表される事態となっています。こうした状況を受け、自治体・施設管理者・事業者の各所で、目視巡回に頼らない監視手段が求められています。
■ AI Open Platform(AIOP)とは
AIOPは、HIKVISIONが提供するAIアルゴリズムのオープンプラットフォームです。用途に応じたアルゴリズムを生成し、対応するカメラやレコーダーへ導入できます。
従来、AIアルゴリズムの開発には大量の学習用データ収集が必要でした。AIOPでは「OVD(Open Vocabulary object Detection)」技術により、検知したい対象をテキストで入力するだけでアルゴリズムを生成できます。学習データの収集工程が不要なため、現場での効果検証(PoC)を短期間で開始できる点が特長です。生成されたアルゴリズムは、現場の映像を提供したうえで追加の最適化を行うことも可能です。
■ 3つの構成パターン
【1】カメラ単体+Hik-Connect Team(最もシンプル)
アルゴリズムを導入したカメラでクマを検知し、クラウドプラットフォーム「Hik-Connect Team」経由でスマートフォンアプリまたはWeb画面へアラートを通知します。分析サーバーやAIレコーダーが不要で、最小構成で導入できます。
Hik-Connect TeamはHIKVISIONが提供する映像クラウドサービスで、個人モードに比べて管理画面が充実しており、AIアラーム通知の受信に対応しています。
【2】クマ検知カメラ+NVR
検知したカメラからレコーダー側へイベントを通知し、リアルタイムアラームを表示する構成です。GUI 5.0以上のNVR(例:Mシリーズ DS-76xxNI-Mx)が必要となります。
【3】AIOP対応レコーダーで既存カメラを活用
AIOP対応のレコーダー(iDS-6732NXI-M1/AI、iDS-9632NXI-M8/AI など)にアルゴリズムを導入し、接続されたカメラの映像をレコーダー側で分析する構成です。既存のIPカメラを交換する必要がなく、レコーダーの入れ替えのみで運用を開始できます。他社製カメラの映像にも対応し、1台のレコーダーで複数カメラを同時に分析できます。
■ 対応機種
<AIOP&OVD対応(大規模AIモデル搭載)>
・iDS-2CD7547G2-XZHS(Y)
・iDS-2CD7Ax7G2-XZHS(Y)(x = 4, 8)
<AIOP対応>
・iDS-2CD71x6G2/LM-IZ(H)S(Y)
・iDS-2CD7Ax6G2/LM-IZHS(Y)(x = 4, 8)
必要に応じてカメラ単体を追加・交換できるため、既存システムへの段階的な導入が可能です。
■ 導入検討時のポイント
・検知可能距離:広角 約25m/望遠 約50m
・設置条件:設置高さ 2.5〜3.5m、仰角 20〜45°、傾斜角 ±10°以内(画面内で対象が直立を保つ角度)
・対応方式:IPカメラのみ。アナログカメラは非対応です。
・検知パラメータ:検知感度、侵入判定の閾値、滞留時間などを現場に応じて設定します。感度を上げれば検知漏れは減りますが誤報が増えるため、設置環境に合わせた調整が必要です。
・エンジンの同時稼働:1台のカメラで動作させられるアルゴリズムの数は、機種のスペックと処理負荷に依存します。クマ検知を稼働させた場合、他のアルゴリズムを併用できないケースがあります。
■ 導入事例
石川県では、クマの目撃情報や人身被害が相次ぐ中、AIカメラを用いた監視システムが構築されました。出没場所・時間・画像の通知に加え、リアルタイムでの映像確認が可能です。さらに、クマが嫌う周波数の音やフラッシュライトによる追い払い機能も組み込まれています。
■ クマ以外の活用シナリオ
AIOPで利用できるアルゴリズムはクマ検知に限りません。イノシシ・サルなどの野生動物のほか、以下のような用途に対応しています。
・作業安全:ヘルメット未着用検知、転倒検知、火災・煙検知(建設現場、工場、生産ラインなど)
・店舗運営:人数カウント、滞留検知、離席検知、携帯電話の利用検知(カフェ、コンビニ、飲食店など)
大規模モデルの採用により、従来モデルと比べて誤報の抑制が図られています。
■ 資料請求・お問い合わせ
本ソリューションの詳細資料(システム構成、カメラ側の設定手順、Hik-Connect Teamとの連携方法、アラーム通知画面など)をご用意しています。お問い合わせいただいた方へ個別に送付いたします。導入のご相談、対応機種の選定、構成のお見積りとあわせて、お問い合わせフォームまたはお電話にてお気軽にご連絡ください。
※記載の仕様・対応機種は変更となる場合があります。検知精度は設置環境・対象物の状態により異なります。案件ごとの適合性については個別にご相談ください。
※資料は2025年12月時点の内容です。統計数値は環境省が公表する最新の速報値と異なる場合があります。

